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2010年03月30日(火)更新

第14回テストマーケティング研究所参加者募集(提供:サワダ製作所様)

いつもお世話になっております。
経営者会報ブログ事務局・大西です。

今年は桜前線の北上が早いと聞いておりましたが、3月下旬に入って
寒い日が続き、各地で「満開」を前に足踏みしているようです。
新年度、あるいは新入社員を迎える4月にあわせて「お花見」を
企画している会社のご担当者にとっては、思わぬ朗報かもしれません。

さて、年度替りに先駆けて、2010年4月開催の当ブログ
「テストマーケティング研究所」のミーティングについて、
ご案内いたします。

※テストマーケティング研究所の概要につきましては、
 以下のURLをご参照ください。

=====
テストマーケティング研究所 概要のお知らせ
 http://mar-labo.keikai.topblog.jp/blog/a/10008016.html
=====

今回、プレゼンターを務めてくださるのは、
サワダ製作所・澤田社長様です。
4月23日(金)の夕方から、工場見学を兼ねて、行ないます。

=====
株式会社サワダ製作所
 http://www.sawada-obk.com/
=====


工場
工場全景


3月に日本金属工芸研究所様で開催した第13回と同様、特定の
商品やサービスについて討議する、という通常のスタイルを離れます。
今回は、ディスカッション形式のイベントとなります。

事前の打ち合わせで、澤田社長からメッセージをいただきましたので、
ご紹介しましょう。


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今回のテストマーケティング研究所ですが、
「日本の中小製造業が将来目指すべき姿」というテーマについて、
参加者全員で討議するスタイルにしてはいかがでしょうか?

景気の二番底の懸念は薄れつつあるとはいえ、中長期的に見ると、
日本の中小企業を取り巻く環境は厳しいものがあります。

例えば、「人の問題」では、労働人口の減少や熟練工の技能継承の
不備が以前から指摘されています。また、従来、日本が強いと
いわれてきた「品質面」でも、トヨタをめぐる一連の報道のように、
その信頼が大きく揺らいでいます。

さらに、「価格面」も海外企業と比較すれば、もはや太刀打ちできる
レベルにはありません。

このように、“八方塞がり”にも見える状況下、私たち中小製造業と
その経営者は、生き残る道を探して右往左往している、というのが、
正直なところではないでしょうか?

そこで、今回のテストマーケティング研究所では、今後の
中小製造企業のあり方について、多くの社長さんから
「弊社はこう考えているが、みなさんはどうか」と、
ざっくばらんに意見を出し合う機会になれば、と思っています。


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私(大西)も月刊『ニュートップリーダー』の編集長として、
毎月、中小製造業の経営者を取材しておりまして、状況の厳しさは
実感するところです。「対前年比で売上が半減した」という
社長さんの嘆きも、しばしば耳にします。

一方で、状況を打開するため、血のにじむようなコストダウンに
取り組んだり、新しい針路を模索している社長さんも、多数いらっしゃいます。

事実、サワダ製作所様も、たいへんな企業努力をなさっています。
※たとえば、澤田社長の最新ブログ記事「『気になる数字』について」をご
覧ください。
 http://sawada.keikai.topblog.jp/blog/102/10019146.html

まさしくタイムリーなご提案であり、また、広い意味での
マーケティングの問題として、澤田社長のご意向どおりに
進めることと決めました。

テーマは、「日本の中小製造業が将来目指すべき姿とは」です。

なお、澤田社長のご厚意により、ミーティングの前に工場見学を
させていただくことになりました。2008年夏に大阪市淀川区から
移転したばかりの、ピカピカの工場です。


内部
工場内部


液面計
工場で製造している液面計


※当ブログ編集部・酒井が【取材日記】コーナーにて、
 同社の工場移転にまつわるエピソードを、澤田社長からお聞きしています。
 http://sakai.keikai.topblog.jp/blog/a/10012938.html

それでは、次回ミーティングの概要についてご案内申し上げます。

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【日程】
2010年4月23日(金) 16:00~18:00頃まで

【会場】
サワダ製作所様
〒661-0965 兵庫県尼崎市次屋3-5-3
TEL:06-6492-2320
地図:http://www.sawada-obk.com/company/map.html

【最寄り駅からのアクセス】
★JR神戸線尼崎駅より
 1. 駅前より約1,600m、徒歩約20分。
 2. 南口バス乗り場 5番尼崎市営バス23、24系統「次屋」下車徒歩4分
★阪急神戸線園田駅より
 1. 駅前より約1,800m、徒歩約23分。
 2. 南口バス乗り場 尼崎市営バス23、24系統「次屋」下車徒歩4分

【内容】
「日本の中小製造業が将来目指すべき姿とは」

【スケジュール】
15:30 受付開始
16:00 工場見学スタート
16:45 ミーティングスタート
18:00 ミーティング終了
18:30 懇親会スタート

※ミーティング終了後には、2時間程度の懇親会も予定して
おります(希望者のみ)。恐縮ながら、参加される方には
5000円程度の実費をご負担いただきたく存じます。
懇親会の会場等につきましては、追ってご案内申し上げます。

【参加応募方法】
経営者会報ブログ事務局宛にメールにてご連絡ください。
(事務局アドレス)blog@njg.co.jp 担当:大西、大久保

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みなさまのご応募、お待ちしております!

2010年03月11日(木)更新

第13回TM研究所「『One Night Art』 誰でもアーティスト!」ご報告

年度末のこの時期、経営者様にとっては師走(年末)と同様、
ご多忙かと存じますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経会ブログ事務局 大久保です。

さて、先日東京で開催しました「第13回テストマーケティング研究所」の
模様をお伝えいたします。

今回は、株式会社日本金属工芸研究所・山田社長のご提案により、
いつもの「ブレーンストーミング」ではなく、「ワークショップ」を実施しました。

まずは、参加してくださったみなさまのご紹介をいたします。
―――――
(今回ご参加のみなさま)
[会員のみなさま(順不同)]
日本金属工芸研究所・山田社長
久米繊維工業・久米社長
小高莫大小工業・小高社長
東京彫刻工業・花輪社長
アーツエイハン・飯塚社長
企業再建・承継コンサルタント協同組合・安藤経営企画室長

[ゲスト参加のみなさま]
フットマーク・吉河さん
フットマーク・大鋸さん

(+事務局 大西、大久保)
―――――

今回のテーマは、「『One Night Art』 誰でもアーティスト!」。
参加者全員が、粘土を用いてオリジナルレリーフの原型を
製作するという、いわば体験学習のような催しとなりました。

製作に先立って、山田社長より、美術工芸品が完成するまでの
工程について、解説していただきました。具体的には、

=====
粘土などで原型をつくり、それを石膏でかたどる。

電気鋳造を用いて、型をとった石膏に金属メッキを施す。

電気鋳造
電気鋳造の様子


それらを丹念に磨き上げ、金属としての光沢を出す。

ブローチ・ペンダントトップなどにする場合は、裏面に金具を
取り付ける。また、額におさめる楯などであれば、木枠や化粧板を
取り付け、レリーフとする。
=====


ブローチ
同社で製作されたブローチの数々


といった流れとなります。また、日本金属工芸研究所様の特徴として、
以下のような説明もありました。

=====
薬品や摩擦に対する耐蝕性や、ミクロン単位の厚み変化が要求されるような、
工業製品に施すための電気鋳造を行なっている企業は、日本全国にあります。

ですが、「味のある美術品をつくる」という、いわば美術に特化した
かたちで電気鋳造を行なっている企業は、全国でも当社だけだと思います。
=====


それでは、製作時の様子を写真を中心にお伝えしましょう。

なお、山田社長もご自身のブログで書いておられるように、
全員が製作に熱中するあまり、制限時間となった30分間、
お茶や缶コーヒーに手をつけた方は誰もいませんでした。

そのため、全員が下を向いているという、ある種異様な光景に
なっていますが、ご容赦ください。


参加者その1
(左から)久米さん・花輪さん・小高さん・飯塚さん


参加者その2
(手前から)安藤さん・大鋸さん・古河さん


そして製作後。
山田社長のご尊父であり、日展会員でもいらっしゃる
山田朝彦会長より、一人ひとりの作品について、ご講評をいただきました。


山田会長
講評をする山田会長(写真一番右)


その際、山田会長は、「(普通に物を)見る」「(観光名所などを)観る」
「(美術品を)鑑る」の違いについて解説をしてくださいました。

「鑑る」ときは、前者2つと違って単に「造形がきれいだ」といった見方を
するのではなく、「それを作った人の心を感じる」ようにみると、
これまでとは違ってみえてくるということでした。


みる3種
山田会長が解説する「見る」・「観る」・「鑑る」


なお、今回製作した粘土による原型は、日本金属工芸さんが電気鋳造を
施し、各参加者へ送ってくださるとのことでした(その際、金属工芸として
完成した作品の写真は、山田社長のブログ上で掲載されるかもしれません)。

また、今回の模様については、山田社長、小高社長、花輪社長が
すでに記事に書いておられます。
ぜひ、あわせてご覧ください。

=====
山田社長の記事「テストマーケティング研究所を終えて・・・」(2010年03月02日)
http://jmaac.keikai.topblog.jp/blog/10019352.html

「テストマーケティング研究所 その後・・・1」(2010年03月08日)
http://jmaac.keikai.topblog.jp/blog/10019429.html

小高社長の記事「株式会社日本金属工芸研究所『人間が主人公の人間復興』」
(2010年03月03日)
http://next30.keikai.topblog.jp/blog/n/10019356.html

花輪社長の記事「日本金属工芸研究所様でのひと時」(2010年03月10日)
http://tocho.keikai.topblog.jp/blog/100/10019461.html
=====

最後になりましたが、山田社長、山田朝彦会長、そしてご参加いただいた
みなさま、まことにありがとうございました。
この場を借りて、御礼申し上げます。


――――――――――――――
次回のミーティング開催予定につきましては、テーマ・日程ともに
現在調整中です。
詳細が決まり次第、みなさまには追ってお知らせいたします。
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